夏のレジャーには欠かせないクーラーボックスですが、その保冷力について正しく知っていますか?
クーラーボックスを販売している、各メーカーが謳っている「保冷力」を、そのまま鵜呑みにしてしまうのは、実は少し考え物だったりします。
さらには、なんとなく保冷力の高さ「だけ」を見ていると、あなたの使用用途に合っていない、
クーラーボックスを選んでしまう、可能性も出てきます。
管理人自身、会社ぐるみのレジャーで、クーラーボックス選びに、失敗した経験があります(悲)
その反省点も踏まえて、今回はクーラーボックスの保冷力の見方、そしてその選び方のポイントについて、詳しく解説していきます。
クーラーボックスの【保冷力】を決定する要素
断熱材に何を使っているか
当たり前の話ではありますが、クーラーボックスは、中身を低温に保つために、外の暑さの影響を受けないための、各種断熱材を使っています。
効果の高い断熱材が使われている、クーラーボックスほど、値段もそれに応じて高いものが、増えていきます。
使われている素材は大体以下の通りです。
発泡スチロール
ホームセンターで安く売られている物。港の魚市場とかでもよく見かけますよね。
クーラーボックスの中では群を抜いて軽いです。反面、落としたりなどの衝撃には弱く、壊れやすいです。(壊れやすいと言っても、乱暴に扱わなければ保冷に支障が出るほどではありません)
気になる保冷効果ですが、日帰りのレジャーであれば、厚めの発泡スチロール製のもので十分対応できます。
耐久性に難があるので、キャンプや釣りが趣味で月に何度も行く、という人には向いていませんが、年に1回や、たまにやる程度なら、何より安いですし、捨てるのも簡単なので、おすすめ出来ます。
見てくれは発泡スチロールなので、おしゃれさとは程遠いですが、実用的な面を見れば、コストパフォーマンスの良い仕事をしてくれます。
発泡ウレタン
発泡スチロールと比べると、素材としての保冷力は高いですが、重量も増えます。
発泡ウレタンは、主にクーラーボックスの内部構造に使われていて、外装は別の素材で出来ているものがほとんどです。
なので、全部が発泡スチロールのクーラーボックスよりも耐久性は数倍上ですし、外装がおしゃれなものもあります。
もちろん、それに伴って値段も上がります。
頻繁にキャンプに行くのであれば、発泡スチロールの物よりも圧倒的に長持ちするので、発泡ウレタン製の物をおすすめします。
真空パネル(真空断熱パネル)
クーラーボックスの中を真空状態にして、熱伝導を一切なくしてしまうタイプです。
真空効果が発揮できれば、保冷力は言うまでもなくダントツです。
ただし、真空素材の重量がかなり重いため、小型のクーラーボックスが多く、ほとんどが釣り用として製造されています。
そして値段も、発泡スチロール、発泡ウレタン、と比べてかなり高いため、釣りが趣味以外の人には、おすすめしていません。
保冷剤をたくさん入れられるか
クーラーボックスは冷蔵庫ではありませんので、自ら物を冷やすことは出来ません。あくまで低温を保つ入れ物です。
なので、その低温状態を作りだす、保冷剤をたくさん入れられれば入れられるほど、保冷力は高くなります。
つまりは、大きいものの方が保冷力も高い、ということです。
上述で紹介した真空パネル製は、小型の物が多いので、少ない保冷剤でも保冷力を発揮できるよう、特殊な構造で作られています。
密閉状態を維持できるか
各メーカーが謳っている、「保冷期間」は、あくまでも密閉状態で計測しています。
ですので、実際に使用するとその保冷期間の50〜60%、よくて70%くらいが、期間の目安になってくるでしょう。
いくら優秀な断熱材を使っていても、いくら保冷剤をたくさん入れていても、外から熱気が入ってきてしまえば、断熱材は全く意味ないですし、保冷剤もすぐに溶けてしまいます。
値段の高いクーラーボックスは、蓋部分のパッキンがしっかりしていて、蓋さえちゃんと閉じていれば、高い保冷力を発揮してくれます。
しかし、一番重要なのは、パッキンがしっかりしていること、ではありません。
ここで管理人は、クーラーボックス選びに失敗しました。
そもそもクーラーボックスは、飲み物や食材を冷やしておく物。
ということは、必然的にそこから「蓋を開けて」物を取り出すわけなんです。
キャンプやバーベキューでは、参加人数が増えれば増えるほど、飲み物を取り出したり閉まったり、クーラーボックスの蓋を開閉する機会が増えることになります。
こうなってくると、密閉状態なんて作れたものではありません。蓋部分が優秀な高い物を買ったところで、全然意味がないんですね(悲)
個人や少人数で使う分には、蓋の開け閉めの回数を調整するのも、そこまで難しくないですが、人数によってはそれも厳しいので、あまりこだわってはいけない、ポイントでもあります。
保冷力も適材適所!あなたにおすすめのクーラーボックスは?
上述を踏まえたうえで、クーラーボックスを選ぶポイントの結論ですが、
二に大きさ!
三に保冷力!
くらいの塩梅がいいです。
「え? 保冷力は三番目!?」
そうです。
クーラーボックス自体の「保冷力」にはあまりこだわらなくても問題ありません。
しっかり保冷剤を入れたり、置き場所は直射日光を避けたり、必要以上に開閉しないことで、ほとんど解決できます。(もちろん、使用用途に合った物を選んでいる前提ですが)
最後に、使用用途別にそれぞれ合った、クーラーボックスのタイプをご紹介していきます。
キャンプもバーベキューもほとんどやったことがない!今回初めてで日帰りです!
ホームセンターで売ってる安い発泡スチロール製で十分です。
ただし、薄いのだとあまり効果がないので、厚めのトロ箱を選びましょう。
釣りを始めてみようと思います。何を選んでいいか分かりません。
釣り具メーカーから出ているクーラーボックスを、検討するのが確実です。
キャンプやバーベキューと違って、釣り用のは直射日光を避けることが難しい、堤防上や船の上のことも考えて、作られているので、同じ断熱材でも性能が違います。
ただし、釣りを継続するかどうか分からない!という場合は、出来るだけ安いのを買ったり、あるいはレンタルしてみるのも、検討してみましょう。
家族でよくキャンプやバーベキューに行きます!
発泡ウレタン製のクーラーボックスを、おすすめします。
長持ちさせるために、使用後はしっかりとお手入れをしましょう。
↓参考サイト↓
キャンプ用クーラーボックスのお手入れ方法
恋人と二人で初めてバーベキューに行きます!
あなたや恋人が見た目を気にしないのであれば、安い発泡スチロール製で、問題ありません。
そうでなければ、ネットショップや専門店で、好きな物を選びましょう。
バーベキュー前に、バーベキューの準備デートとして、二人であれこれ相談しながら、買物を楽しむのもいいですね。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
上述にもさらっと書きましたが、管理人は無駄にハイスペックな高いクーラーボックスを購入してそのスペックを活かせなかった失敗経験があります。
なので、最初から気合の入った高性能な物に手を出すよりかは、まずは手頃な物で様子を見る方が、無難だと思います。
実際に買うときは、店員さんに話を聞いてみたりして、悔いのないクーラーボックス選びをしてくださいね!
コメント